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東京11Ｒ フェブラリーＳ（ダ1600／Ｇ１）
１番人気はカネヒキリ。同馬のこれまでのレース振りを見るに、早めスパートの体力勝負に持ち込んで強さを発揮する馬であることがわかる。たとえば出遅れた武蔵野Ｓ。あの内容なら「断トツの上がり１位で２着＝負けて強し」でイイようなものの、実際は勝ったサンライズバッカスと上がりが同タイム。今回と同条件のユニコーンＳでも上がりは３位だったし、ＪＣＤも同じく上がり３位。砂で８戦７勝２着１回の能力は認めても、東京砂1600への適性は低いと見る。速い上がりタイムを出した順にゴールする性質のレースではないので消すまではいかないが、取りこぼす可能性は大きい。
※カネヒキリをアタマから信用するのは危険。
人気のカネヒキリをものさしに考えてみる。まずはＪＣＤとの出し入れ。「主従の主」をシーキングザダイヤが買って出て、最後の最後にハナだけカネヒキリ（というか武豊）が出たところがゴールといったレースだったように記憶している。ちなみに、このレースでの上がり１位はスターキングマンとサンライズバッカス。この２頭には注意が必要だが、スターキングマンに関してはデザーモの好騎乗（距離ロスゼロのコース取り。ヤケクソのイン突きがハマったという見方もあるが）があったので、1600替わりで良さが出そうなサンライズバッカスが大きく浮上する。もちろん、もっとも強い内容だったシーキングザダイヤも、母父ミスプロなストームキャットという血統構成から2100→1600な条件替わりはプラスに作用するはずだ。
※ＪＣＤの内容から浮上するのはサンライズバッカスとシーキングザダイヤ。
今回と同条件の武蔵野Ｓは、カネヒキリ57キロ、サンライズバッカスは54キロ。それに対してアジュディミツオーは59キロを背負って逃げられなかったにもかかわらず４着に踏ん張っていた。今回は３頭とも同斤量で戦えるし内田も考えて乗るだろうし、ＪＣＤは外枠から強引に先行して失速しただけの内容なので、アジュディミツオーを軽視するのは危険だ。馬柱には「中央挑戦の２戦がさっぱり」と書いてあるが、そうそう捨てたもんじゃないと見たい。
※57で1600なのに人気落ちなアジュディミツオーは無視できない。
このレースの前哨戦と言えるのは、根岸Ｓと平安Ｓ。両レースの連対馬が出ているのでソコを見てみる。
まずは平安Ｓ。１・２着馬が出走しているが、ヴァーミリアンは20キロ増で好走してしまった反動がどうしても心配。「府中のＧ１でキングマンボ」という結末になりそうな気もするが、ならばスターキングマンを拾えばいいだけのこと。「好枠引いてルメール騎乗」は怖いが、３番人気はどう考えても売れ過ぎ。得意であるはずの京都ダ1800（＝エニフＳ）でドンクールごときに苦戦する程度の馬が、府中のＧ１を勝ち切るとは考えにくいんで消す。
平安を勝ったタガノゲルニカは拾っておきたい。ヴァーミリアンに詰め寄られたところがゴールという内容から印象点は低く映ってしまうが、フットワークは一流の砂馬そのもの。とは言え、研ぎ澄まされた闘争心・集中力で他を圧倒するタイプに見えるんで、この外枠は致命傷だ。この枠から勝負に参加するには、どうしても「体力」の要素を求められてしまうし、そこをクリアーできるタイプではないんで。
※平安組からはタガノゲルニカ。ただ、枠からヒモ評価まで
根岸を勝ったリミットレスビットは「去年の勝ち馬＝メイショウボーラーと同ステップ」だが、脚質が違うことは見逃せない。ココが距離延長な馬は、少なくとも前で運んで押し切れる体力系の馬じゃないと苦しいはずだ。中山のダ1200（＝ガーネットＳ）を差せる時点で府中ダ1600は違う。リミットレスビットは消す。
根岸Ｓを上がり１位でまとめたタイキエニグマは怖い１頭。重の中山1800（2005年内外タイムス杯）を好タイム好上がりで勝っているので東京ダ1600への適性は心配しないで良さそうだし、根岸のゴール前からテンションは高いように映るんで、ちゃんと買いたい１頭だ。不利があったもののゴール前までちゃんと脚を使ったサンライズバッカスも悪い内容ではなかった。
※人気落ちのタイキエニグマに妙味あり。
ここまで名前が出なかった連中は消しで良かろうってことで、あとは序列をどうするか。迷いに迷ったが、結論は……
３着以内の可能性が高そうってことで、シーキングザダイヤを入り目に３連系の馬券を組みたい。◎○２頭軸で▲×への３連複４点と、◎▲２頭軸で×への３連複３点がド本線。
３連単を買うなら、どうしてもカネヒキリ１着のイメージが拭えないんで、○→◎▲→◎▲×（計８点）ってな感じ。◎○のワイドが３倍付くようなら、いっさいの欲を捨ててソコに放り込むつもり（前売り終了時で2.7〜2.9）。
他にも買いたいレースがあるんだけど、今日はこの辺で勘弁してください。
