スィープトウショウが差し切った宝塚記念が終わりました。強いっすねえ。あんな馬だとは思わなんだ。久々に「なんだそりゃ(脱力)」でした。もう、完全にスィープトウショウという馬を見失ってます。


 スィープトウショウの宝塚記念における状況はといえば……


・上がりの掛かる芝
・急坂コース替わり
・大幅延長
・Hペースの中距離G1@牡馬相手


 こう認識しています。


 私の中のスィープトウショウって、距離をこなせるビハインドザマスクというか、少しだけおっとりしたスマイルトゥモローというか、そんな感じの「リファール牝馬」なイメージでした。いわゆる、高速決着・直線平坦・距離短縮がベターで、牡馬相手ならマイルくらいがいいイメージだったんすよ。今回はALL逆だったんで消しまして。したら勝たれまして。だから「完全に見失った」と書いたわけです。イヤな負け方です。


 安田の回顧でスィープトウショウのことに触れてるんですが、見ると「これで好走のツボが広がったと見るとキリがないんで、この馬に関してはこれからも”スローの追い込み馬”というイメージで付き合うつもり」とか書いてます。とんでもない話です。


 1986年以降、牡馬相手の中距離G1を勝った日本牝馬は、エアグルーヴ秋天)と、今回のスィープトウショウの2頭だけ。……けっこうなモンです。要するに私は「スィープトウショウをナメてた」ってことです。


 とはいえ、いまだに今年の宝塚を見た私の感想は「なんだそりゃ」です。この気持ちは消えません。それってきっと、エアグルーヴとスィープトウショウを同列に並べることに対する違和感なのでしょう。こうなったらもう、秋は京都大賞典秋天→JC→有馬と、王道を歩んで欲しいものです。


 べつに、そこでスィープトウショウに負け続けてもらって「ほーら、やっぱりね」って言いたいんじゃなく、そこそこ頑張る姿に「やっぱ強ぇやこの馬」って思わせて欲しいんですわ。……でも、そこで1つでも勝たれたら「エアグルーヴを超えた」ことになるんか。それはそれで困るかも。