アドマイヤベガの話。毎日杯インテレット(ダート→芝、格上げで結果11番人気2着)を見逃したことがとても悔しかったんで、いろいろ調べてみました。バクシンオーやフジキセキ同様、「下のクラスのダート戦を楽勝できるなら、格上げの芝で通用する」・「現級のダート戦で掲示板確保できるなら、芝替わりで着順を上げる」というイメージでいたんですが、正しかったんでしょうか。


アドマイヤベガ 芝・ダート別

全芝 43-42-49-388 勝率8.2% 連率16.3% 単回収率104円
全砂 10-18-16-179 勝率4.5% 連率12.6% 単回収率019円


 断然芝向きですね。砂戦は人気馬しか来ません。ならば路面変更はどんな感じ?


アドマイヤベガ 「砂→芝」と「芝→砂」

砂→芝 05-07-04-43 勝率8.5% 連率20.3% 単回収率071円
芝→砂 01-07-02-65 勝率1.3% 連率10.7% 単回収率002円


 芝全体の連対率(16.3%)に比べて、前走ダート今回芝の連対率(20.3%)のほうが高いっす。路面変更のショックが効くというよりも、根本的に芝向きと考えるべきだと思います。ぼんやりと抱いていたイメージは正しかったんじゃないでしょうか。


 再三「阪神芝はトニービンロベルトサドラーズ」ってココに書いていて、その傾向に変わりはないように思うんで、「阪神芝のアドマイヤベガ」についても調べてみました。


アドマイヤベガ 中央4場の芝

東京 06-03-09-56 勝率8.1% 連率12.2%
中山 05-08-07-57 勝率6.5% 連率16.9%
京都 06-07-10-67 勝率6.7% 連率14.4%
阪神 06-05-03-58 勝率8.3% 連率15.3%


 連対率ベースで見ると中山がトップです。でも、イマイチ勝ててない側面もあったりします。着順のバランス(1着−2着−3着の数)を見るに、阪神に向くってなイメージは間違ってないように感じます。


 で、こんなデータを紹介しておきます。


アドマイヤベガ 阪神芝 牡牝別

牡馬 06-04-02-29 勝率14.6% 連率24.4%
牝馬 00-01-01-29 勝率00.0% 連率03.2%


<参考>アドマイヤベガ 中山芝 牡牝別

牡馬 03-06-05-32 勝率14.8% 連率29.6%
牝馬 02-02-02-25 勝率06.5% 連率12.9%


 ここで言う牡馬は、せん馬も含みます。要するに「急坂をこなせるのはチンチン付いてる(付いてた)馬」ってことです。


 アドマイヤベガに関しては、牡馬と牝馬を混同して考えると痛い目に遭うということを覚えておきたいところです。こういう種牡馬ってけっこういますよね。リファール系の種牡馬が典型例じゃないっすか。「牝馬はキツい気性の馬を出すものの、牡馬は基本的にナマクラ」みたいな。


 格上げのアドマイヤベガについても。


アドマイヤベガ 昇級初戦

昇級戦 09-08-05-28 勝率18.0% 連対率 34.0% 単勝回収率130円


 アドマイヤベガ産駒って、格上げに怯まない精神力を持っているんすね。バクシンオーは「格上げ初戦を2〜3着にやり過ごしつつ2戦目でちゃんと勝つ」ってなイメージなんですが、アドマイヤベガは1発でツモれるという。


 いや、ここまでプラスの要素が満載だったインテレット(=アドマイヤベガ産駒の牡馬で、前走ダート戦楽勝の格上げ馬)を見逃したことが、とてつもなく悔しくてね。複勝9.9倍ですよ奥さん。1番人気馬に馬連を付けるだけで「ほ〜ら66倍がいとも簡単に」ですよ奥さん。……ねえ。


 アドマイヤベガの借りはアドマイヤベガで返すつもりです。「格上げ初戦」・「砂→芝」・「牡馬は急坂向き」がキーワードであることを、忘れないようにしたいものです。